【店販フェス 限定教材06】 なぜ商品は 2回目から売れなくなるのか 店販1万円から313万円へ 継続購入率90%を生んだ6つの壁の越え方


はじめに

商品を一度購入してもらうことはできても、2回目、3回目につながらない。

キャンペーンの月は売れるが、通常月になると売上が下がる。

購入後に、どのような連絡をすればよいか分からない。

もう一度商品について話すと、

「また売ろうとしていると思われるのではないか」

と不安になる。

このような悩みを抱えている美容師は少なくありません。

今回紹介する事例も、最初から店販が得意だったわけではありません。

当初の店販売上は、月1万円から3万円ほど。

お客様から商品について聞かれても、

「ネットの方が安いので、そちらで買ってください」

と案内していました。

そこから考え方と行動を変え、お客様一人ひとりと向き合った結果、

  • 取り組み開始1カ月で店販売上30万円超
  • 4カ月で店販売上46万円
  • 購入率40%以上
  • 10カ月後の12月に店販売上313万9,647円
  • 総売上440万円
  • 稼働日数19日
  • 商品の継続購入率約90%

という成果につながりました。

現在は、稼働日数を14日から15日ほどに減らし、夕方4時ごろに営業を終え、別の事業にも時間を使える働き方へ変わっています。

この結果は、強く売り込んだから生まれたものではありません。

お客様が、

  • なぜ商品を使う必要があるのか
  • なぜ使い続ける必要があるのか
  • どのように使えばよいのか
  • 実際に何が変わったのか

を理解できる環境を作った結果です。

継続購入は、同じ商品を何度も売ることではありません。

お客様に変化が生まれるまで、継続して支えること

です。


この教材のゴール

この教材では、商品を一度販売して終わる状態から抜け出し、継続購入につなげるための6つの壁を整理します。

壁1|マインドセット

もう一度すすめることへの不安をなくす。

壁2|商品開拓

お客様の悩みに対応できる商品を揃える。

壁3|カウンセリング

商品を売る前に、お客様の悩みを理解する。

壁4|継続する必要性

なぜ長く使う必要があるのかを共有する。

壁5|アフターフォロー

購入後の使用方法と変化を確認する。

壁6|キャンペーン依存

キャンペーン月だけではなく、通常月から継続購入される状態を作る。

この6つを整えることで、

初回購入

必要性の理解

正しい使用

効果実感

個別フォロー

継続購入

という流れが生まれます。


1.なぜ商品は2回目から売れなくなるのか

商品を一度購入してもらった後、継続されない原因は、お客様だけにあるとは限りません。

美容師側が、

  • もう一度話すことを怖がっている
  • 商品を使い続ける理由を伝えていない
  • 正しい使い方を確認していない
  • 購入後の変化を聞いていない
  • キャンペーンの時期だけ商品を案内している

という状態になっていることがあります。

お客様からすると、

「一度使えばよい商品なのか」

「いつまで続ければよいのか」

「この使い方で合っているのか」

「本当に自分に合っているのか」

が分からないままです。

一度購入してもらっただけでは、継続購入は生まれません。

商品を使い続ける意味と、変化を確認する流れが必要です。


2.継続購入を止める6つの壁

壁1|もう一度すすめることが怖い

商品を提案すると、

  • 押し売りだと思われそう
  • また売ろうとしていると思われそう
  • 断られたら気まずい
  • 一度買ってもらったから、もう話しにくい

という不安が生まれます。

この不安があると、必要な商品であっても伝えられません。

変えたこと

商品提案に対する考え方を、

商品を売ること

から、

お客様の悩みを解決すること

へ変えました。

今回の事例では、

商品提案=人助け

と考えられるようになったことで、商品について話すことへの抵抗がなくなりました。

技術だけでは、お客様が自宅で抱えるすべての悩みを解決できません。

毎日使用するシャンプーやトリートメント、頭皮ケアなども含めて伝えることが、美容師としてのサポートだと考えました。

現場で行うこと

商品を紹介する前に、自分へ問いかけます。

この商品を売りたいのか。
それとも、お客様の悩みを改善したいのか。

売上ではなく、お客様の状態を良くすることへ意識を戻します。


壁2|お客様の悩みに合う商品がない

悩みを聞くことができても、その悩みに対応できる商品がサロンになければ、提案できません。

同じ商品だけを扱い続けていると、現在のお客様が抱えている悩みと合わなくなることがあります。

変えたこと

売れそうな商品を先に探すのではなく、お客様の声から必要な商品を探しました。

  • お客様が何に困っているのか
  • 今使っている商品に、どのような不満があるのか
  • 髪・頭皮・肌をどのように変えたいのか

を聞き、その悩みを解決できる商品を探しました。

商品を探すために、

  • メーカーやディーラーの商品説明会へ参加する
  • ほかの美容師が扱っている商品を調べる
  • 自分自身で使用する
  • 利益率を確認する

という行動も行いました。

現場で行うこと

自店のお客様から多く聞く悩みを一つ書き出します。

その悩みに対応できる商品が、現在サロンにあるかを確認します。

商品がない場合は、お客様の悩みを基準に探します。


壁3|カウンセリングが足りない

これまで商品をほとんど伝えてこなかった美容師が、急に商品をすすめると、お客様は、

「急にどうしたのだろう」

「何か売ろうとしているのではないか」

と感じる可能性があります。

説明もなく商品提案を始めると、お客様との間に違和感が生まれます。

変えたこと

商品について聞く前に、

なぜ今からホームケアの話をするのか

を、一人ひとりへ説明しました。

今までは、技術だけでお客様の悩みを何とかしようとしてきました。
しかし、技術だけでは解決できない部分があると分かりました。
これから長くお付き合いさせていただくためにも、ご自宅で使っているものについて、お話を聞かせてください。

これまで必要な情報を伝えてこなかったことにも向き合い、正直に説明してからカウンセリングを始めました。

最初は約30分多く時間を取った

取り組み始めた当初は、お客様一人につき、通常より約30分多く時間を確保しました。

売ることを急がず、

  • なぜ話を聞くのか
  • 今まで何が足りなかったのか
  • これからどのようにサポートしたいのか

を伝えたうえで、悩みを聞きました。

現場で行うこと

既存のお客様へ急に商品をすすめるのではなく、最初に店販へ取り組む理由を伝えます。

その後、

  • 現在の悩み
  • 自宅で使っている商品
  • 現在の商品で困っていること
  • どのような状態を目指したいか

を聞きます。

商品を売るために悩みを探すのではありません。

悩みを理解した結果として、必要な商品があれば紹介します。


壁4|続ける必要性が伝わっていない

お客様が商品を継続しない理由の一つが、

どのくらい使い続ける必要があるのか分からないこと

です。

良いシャンプーやトリートメントでも、髪そのものを一度で根本から変えられるわけではありません。

一度使って終わりだと思われていれば、2回目の購入にはつながりません。

変えたこと

髪を良くしていく取り組みは、長期戦であることを伝えました。

これから生えてくる髪を、できるだけ傷ませずに育てていく必要があります。

今回の事例では、目安として、

  • ショートは約半年
  • ミディアムは約1年
  • ロングはそれ以上

の期間が必要になることを伝えていました。

お客様と計画を共有した

ただ、

「続けてください」

と伝えるのではありません。

  • どのような状態を目指すのか
  • どのくらいの期間が必要なのか
  • 次回来店時に何を確認するのか
  • 何が変われば順調なのか

を共有しました。

2カ月ほど使用した後に変化が見られた場合は、

「良くなりましたね」

「このまま続ければ、さらに変わりそうですね」

と、お客様と一緒に確認しました。

実際に、毎日使用していたアイロンが必要なくなり、余計なダメージが減った事例もありました。

現場で行うこと

商品を提案するときに、購入する理由だけではなく、

  • 必要な使用期間
  • 目指す状態
  • 次回確認する変化

まで伝えます。

お客様が効果を実感すると、商品を使い続けることが当たり前になっていきます。


壁5|購入後のフォローがない

商品購入時に使い方を説明しても、お客様がすべて覚えているとは限りません。

  • 使用量
  • 使用する順番
  • 使用頻度
  • 効果的な使い方

を忘れてしまうことがあります。

間違った使い方をすると、十分な効果を感じられません。

効果を感じられなければ、継続購入にもつながりません。

変えたこと

商品を購入したお客様一人ひとりへLINEを送りました。

購入時に説明した内容を、改めて伝えます。

  • 正しい使い方
  • 使用量
  • 商品を使用する順番
  • 効果を感じやすい使い方

手間はかかりますが、一度丁寧に伝えることで、正しく使用してもらいやすくなります。

今回の事例では、

「アフターフォローをしていなければ、現在の結果にはなっていなかった」

と語られています。

サンプルを渡した方にも連絡した

商品購入者だけでなく、サンプルを渡した方にも連絡しました。

  • 実際に使用したか
  • 使用感はどうだったか
  • どのような変化があったか
  • 合わない部分はなかったか

をアンケートやLINEで確認しました。

そのまま商品購入につながる方もいれば、

「自分には合わなかった」

という方もいます。

合わなかった声も、次の提案や商品選びに生かします。

現場で行うこと

購入当日

使い方・使用量・順番を説明する。

購入後

LINEで使い方をもう一度伝える。

使用後

使用感と変化を確認する。

次回来店時

状態を一緒に確認する。

合わなかった場合

無理に続けさせず、別の商品や方法を考える。


壁6|キャンペーン月しか売れない

キャンペーンの時期だけ商品が売れ、通常月になると商品が動かない。

この状態では、継続購入の仕組みができているとはいえません。

安いから買うお客様を増やすだけでは、キャンペーン終了後に購入が止まります。

変えたこと

キャンペーンを、

新しく商品を売り込む期間

ではなく、

普段から使っているお客様へ感謝を伝える期間

として考えました。

今回、12月に店販売上313万9,647円を作った背景には、3月からの積み重ねがありました。

  • 3月から一人ひとりへ商品を伝えた
  • 悩みを聞いた
  • 商品を使ってもらった
  • 変化を実感してもらった
  • 継続購入につなげた
  • 9月1日にキャンペーンブログを送った
  • サロンワークでも感謝企画を案内した

12月に入る前には、多くのお客様がシャンプーやトリートメントをすでに使用していました。

商品の良さを知らない人へ、割引だけを理由に販売したわけではありません。

普段使っている商品を、感謝企画の期間に購入してもらった結果です。

現場で行うこと

キャンペーンの売上だけを見るのではなく、通常月を確認します。

  • 普段から商品を使用してもらえているか
  • 平月にも継続購入があるか
  • 商品の変化を実感してもらえているか
  • 購入後のフォローが行われているか

今回の事例では、キャンペーン以外の月にも、店販売上20万円から30万円ほどが作られる状態になりました。

平月の継続購入があるからこそ、キャンペーンの売上も大きくなります。


3.継続購入率90%を支えた3つの行動

6つの壁の中でも、特に重要だったのが次の3つです。

1.既存のお客様へ、店販を始める理由を説明した

これまで商品を伝えてこなかった状態から、急に提案を始めるのではありません。

技術だけでは解決できない悩みがあることを認め、

「これから長くお付き合いするために、ホームケアについて聞かせてほしい」

と正直に説明しました。

この入り口があることで、お客様は商品を売り込まれるのではなく、自分の悩みを解決するための話だと理解できます。

2.最初は一人につき約30分多く時間を取った

結果を急いで商品を紹介するのではなく、まず話を聞くための時間を作りました。

お客様の悩みを理解できなければ、必要な商品も、継続する理由も伝えられません。

店販売上を上げる前に、お客様を理解する時間を増やしました。

3.購入者一人ひとりへLINEを送った

購入時の説明だけで終わらず、正しい使い方や順番を改めて伝えました。

購入後も気にかけてもらえていると感じることで、お客様との信頼も深まります。

この個別フォローが、効果実感と継続購入を支えました。


継続購入の全体設計

初回カウンセリング

なぜ商品について聞くのかを伝える。

悩みの深掘り

お客様が困っていることを理解する。

商品提案

悩みに合う商品だけを紹介する。

継続理由

必要な期間と目指す状態を共有する。

購入後のLINE

使い方・使用量・順番を改めて伝える。

使用後の確認

効果や使いにくかった点を聞く。

次回来店

変化を一緒に確認し、次の計画を考える。

継続購入

お客様が必要性と変化を理解したうえで使い続ける。


実践シート1|自店の6つの壁診断

現在の状態に印を付けてください。

6つの壁 できている 一部できている できていない
商品提案を悩み解決として考えている
お客様の悩みに合う商品が揃っている
店販を始める理由を説明している
継続する期間と理由を伝えている
購入後に個別フォローをしている
通常月にも継続購入がある

最優先で見直す壁

【記入欄】

今週行うこと

【記入欄】


実践シート2|一人のお客様の継続購入設計

1.現在の悩み

【記入欄】

2.目指す状態

【記入欄】

3.提案する商品

【記入欄】

4.必要な使用期間

【記入欄】

5.購入後に送る内容

【記入欄】

6.次回来店時に確認する変化

【記入欄】


教材を読んだ後に行う3つのこと

1.最も不足している壁を一つ決める

6つすべてを同時に変えるのではなく、自店で最も不足している壁を選びます。

2.購入者一人へフォローする

最近商品を購入したお客様へ、使い方や使用感を確認します。

3.一人のお客様の継続計画を作る

そのお客様の悩み、目標、使用期間、次回確認する変化を整理します。


最後に

継続購入は、同じ商品を何度も売ることではありません。

商品を購入したお客様が正しく使い、変化を実感し、

「これからも使いたい」

と思えるところまで支えることです。

今回の事例も、最初は店販売上1万円から3万円ほどでした。

そこから、

  • 店販を始める理由を正直に伝えた
  • 約30分多く時間を取り、悩みを聞いた
  • 長く使う必要性を説明した
  • 購入者一人ひとりへLINEを送った
  • 通常月から継続購入される状態を作った

ことで、継続購入率約90%、店販売上313万9,647円という結果につながりました。

商品を渡した時点で、店販を終わらせないでください。

お客様が正しく使えているか。

何が変わったのか。

困っていることはないか。

このまま続けることで、どのような状態を目指せるのか。

そこまで向き合うことが、継続購入につながります。

継続購入は、何度も売ることではない。

お客様に変化が生まれるまで、支え続けることである。